石坂洋次郎「若い人」をよむ――妖しの娘・江波恵子

柏倉康夫 著 
ISBN:978-4-905497-07-3、 四六判上製、255頁、本体価格1,800円、2012年刊


長篇小説『若い人』のヒロイン江波恵子の‘魅力'をストーリーに沿って明かす。北国の女学校を舞台に繰り広げられる教師と女学生の物語は、われわれをどこへ誘うか。


【著者】柏倉康夫(かしわくら・やすお)
放送大学名誉教授。1939年東京生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。NHK解説主幹、京都大学大学院文学研究科教授、放送大学教授・副学長・付属図書館長などを歴任。フランス共和国国家功労勲章シュヴァリエを叙勲。著書に『マラルメ探し』『生成するマラルメ』『アンリ・カルティエ=ブレッソン伝』『敗れし國の秋のはて 評伝堀口九萬一』『評伝梶井基次郎 視ること、それはもうなにかなのだ』『指導者はこうして育つ―フランスの高等教育~グラン・ゼコール』など多数。


【書評・紹介】
《日本図書館協会選定図書》(第2824回 平成24年8月1日選定)
●『北海道新聞』(2012年9月2日)、評者:菅野昭正氏・文芸評論家
●『婦人公論』(2012年10月7日号)、評者:仲俣暁生氏


【お知らせ】
本書63頁の後から3行目の「不敬罪や軍人誣告罪にあたるとして、石坂を検事局に告訴した。」に対し、「訴状は出版法違反だったのではないか」とのご指摘を読者のかたよりいただきました。ありがとうございます。
当該部分は、正確には、「不敬罪や軍人誣告罪にあたるとして、石坂を出版法違反で検事局に告訴した。」とすべきかと判断し、ここにお知らせいたします。