暮らしてみた普天間――沖縄米軍基地問題を考える

植村秀樹 著
ISBN:978-4-905497-34-9、四六判並製、260頁、本体価格2,000円、2015年刊

私たちにとって、沖縄とは、基地とは、政治とは、安全保障とは…
安保専門家による普天間「見聞録」 
基地問題を考える第一歩
【著者】植村秀樹(うえむら・ひでき)

流通経済大学法学部教授
1958年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了。2001年より現職。博士(国際政治学)。専門は日本政治外交史、安全保障論。
主な著書に『「戦後」と安保の六十年』(日本経済評論社、2013年)、『自衛隊は誰のものか』(講談社現代新書、2002年)などがある。


【目 次】
Ⅰ 普天間から考える

1 普天間で暮らす
ドーナツシティ宜野湾
フェンス沿いを歩く
基地・普天間
〝神話〟のなかの沖縄

2 普天間問題とは何か
普天間飛行場
爆音訴訟
沖縄の米軍基地

Ⅱ 暮らしと歴史から考える

3 基地と市民生活
暮らしのなかの普天間基地
基地と大学
基地をめぐる攻防

4 歴史のなかの普天間
宜野湾の歴史
基地の建設と展開

Ⅲ 基地と経済を考える

5 宜野湾市と基地
宜野湾市役所 
基地問題への対応
郷友会

6 基地経済の実態
基地経済の不経済
地主・雇用・跡地利用
基地と自治体

Ⅳ 基地と政治を考える

7 基地をめぐる政治
政治と民意
名護の選択と民意

8 政治と安全保障
名護の歴史と政治
「逆格差論は死なず」
海兵隊と日本の安全保障


【書評・紹介】
●共同通信配信『山形新聞』『信濃毎日新聞』『新潟日報』など(2015年7月5日)
●『サンデー毎日』(2015年7月26日号)、評者:小林照幸氏・ノンフィクション作家 
●『公明新聞』(2015年7月27日)