自民党政治の源流――事前審査制の史的検証

奥健太郎・河野康子 編
執筆=奥健太郎、河野康子、黒澤良、矢野信幸、岡﨑加奈子、小宮京、武田知己
ISBN:978-4-905497-39-4、A5判上製、350頁、本体価格3,200円、2015年刊

歴史にこそ自民党を理解するヒントがある。
意思決定システムの核心は何か?政治史家が多角的に分析!

「政治の本質は意思決定であり、それは政策決定と言い換えてもよいだろう。そして、自民党政権の政策決定が事前審査制に基づき行われてきたことは、今日よく知られている。本書はこの事前審査制の意味を、帝国議会開設以来の時間的射程の中で問い直そうとする試みである」

【執筆者】

奥 健太郎(おく・けんたろう)東海大学政治経済学部准教授
河野 康子(こうの・やすこ)法政大学法学部教授
黒澤 良(くろさわ・りょう)一般財団法人行政管理研究センター研究員
矢野 信幸(やの・のぶゆき)中央大学人文科学研究所客員研究員
小宮 京(こみや・ひとし)青山学院大学文学部准教授
岡﨑 加奈子(おかざき・かなこ)法政大学兼任講師、東京経済大学現代法学部非常勤講師、千葉敬愛大学経済学部非常勤講師。
武田 知己(たけだ・ともき)大東文化大学法学部教授


【目 次】

序   事前審査制とは何か――研究史と本書の挑戦―― (奥 健太郎)
第1章 議会審議と事前審査制の形成・発展――帝国議会から国会へ―― (黒澤 良)
第2章 戦時議会と事前審査制の形成 (矢野 信幸)
第3章 総務会に関する一考察 ―― 一九五三(昭和二八)年の警察法改正を中心に――(小宮 京)
第4章 常任委員会制度の定着化――一九五五年国会法改正過程と国会・政党の動向―― (岡﨑 加奈子)
第5章 自民党政務調査会の誕生 (奥 健太郎)
第6章 外交をめぐる意思決定と自民党 ――外交調査会を中心に――(河野 康子)
第7章 戦後日本の外交政策決定と政党の政策調整機能 ――研究史・理論・方法論――(武田 知己)
あとがき      河野 康子
事項索引
人名索引(研究者)
人名索引(政治家・官僚)


 【書評・紹介】
●『日本歴史』第831号(2017年8月号)
●『レヴァイアサン』60号(2016年12月)
●『日本史研究』649号(2016年9月)、評者:池田慎太郎氏・関西大学教授
●大原社会問題研究所雑誌 第691号(2016年5月)、評者:米山忠寛氏