元国連事務次長 法眼健作回顧録
法眼健作 著
加藤博章/服部龍二/竹内桂/村上友章 編
ISBN:978-4-905497-37-0、四六判上製、320頁、本体価格2,700円、2015年刊
「国連」「広報外交」「日本外交」を縦横無尽に語りつくした1冊。
【著者】法眼健作(ほうげん・けんさく)
1941年生まれ。東京大学法学部中退。1964年、外務省入省。欧亜局大洋州課長、駐米日本大使館参事官、ボストン総領事、ホノルル総領事、中近東アフリカ局長、研修所長、国際連合事務次長、カナダ大使などを歴任。2005年外務省を退官。
【編者】
加藤博章(かとう・ひろあき)
1983年生まれ。防衛大学校総合安全保障研究科後期課程単位取得満期退学、修士(国際関係論)
日本学術振興会特別研究員(DC2)、名古屋大学大学院環境学研究科社会環境学専攻環境法政論講座博士課程、ロンドン大学キングスカレッジ客員研究員
〔主要業績〕「政治と軍隊-戦後日本と自衛隊」(等松春夫監修、竹本知行、尾崎傭介編『ファンダメンタル政治学』北樹出版、2013年)、長谷川和年著『首相秘書官が語る中曽根外交の舞台裏――米・中・韓との相互信頼はいかに構築されたのか』(共編、朝日新聞出版、2014年)
服部龍二(はっとり・りゅうじ)
1968年生まれ。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(政治学)
中央大学総合政策学部教授
〔主要業績〕『大平正芳 理念と外交』(岩波書店、2014年)、『外交ドキュメント 歴史認識』(岩波書店、2015年)
竹内 桂(たけうち・けい)
1973年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、修士(史学)
明治大学政治経済学部助手
〔主要業績〕「スト権ストと三木武夫」(小西德應編『三木武夫研究』日本経済評論社、2011年)、「中道政権期の三木武夫」(『政治学研究論集』第41号、2015年)
村上友章(むらかみ・ともあき)
1974年生まれ。神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了、博士(政治学)
三重大学教養教育機構特任准教授
〔主要業績〕「国連安全保障理事会と日本 1945~72」(細谷雄一編『グローバル・ガバナンスと日本』中央公論新社、2013年)
【目次】
はしがき
第1章 外務省入省まで
第2章 沖縄返還──北米第一課事務官
第3章 石油危機と中東政策──駐イラン大使館書記官
第4章 ロン・ヤス関係を支えて──駐米日本大使館参事官
第5章 大蔵省への出向――国際金融局投資第三課長・開発金融課長
第6章 「国際国家」日本の国連外交――国連局参事官
第7章 転換期の日米関係――ボストン・ホノルル総領事
第8章 冷戦終結後の中東外交――中近東アフリカ局長
第9章 国連事務局の仕事――国連広報担当事務次長(1)
第10章 国連から見た国際関係――国連広報担当事務次長(2)
第11章 「コンセプトを出す国」――駐カナダ大使
編者あとがき
法眼健作関係略年譜
人名索引
【書評・紹介】
●『図書新聞』(2015年11月28日付)
「…国連という遠い世界が本書によってずっと身近に感じられた。いかなる組織も、それを動かすのは様々な感情を抱えた人間である。その機微がわからなければ円滑な運営は望めない。外交の現場で研ぎ澄まされた、それをつかむ著者の感性が、本書の行間に埋め込まれている。」(西川伸一氏・明治大学教授)
●『外交』(2015年11月号)