ヨーロッパ統合と脱植民地化、冷戦――第四共和制後期フランスを中心に
黒田友哉 著
ISBN:978-4-905497-67-7、A5判上製、300頁、本体価格4,400円、2018年刊
フランスのヨーロッパ統合政策とアフリカ政策との関連を丹念に分析。第四共和制後期フランス外交の特徴を描き出す労作。
【著者】黒田友哉(くろだ・ともや)
1979年生。2003年京都大学総合人間学部卒業。2009年パリ第一大学/セルジー=ポントワーズ大学大学院ヨーロッパ統合論修士課程修了(Master Recherche)。2010年慶應義塾大学大学院法学研究科より博士(法学)を取得。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、現在、帝京大学法学部講師。
専門は国際関係史、ヨーロッパ統合論、フランス外交史、ヨーロッパ・アジア関係。
主著:『複数のヨーロッパ―欧州統合史のフロンティア』(北海道大学出版会、2011年、共著)、『戦後アジア・ヨーロッパ関係史』(慶應義塾大学出版会、2015年、共著)、「EC/アセアン関係の制度化 1967-1975年:EU―アジア関係の一起源をめぐって」『国際政治』第182号(2015年)(日本国際政治学会、第9回奨励賞受賞)
専門は国際関係史、ヨーロッパ統合論、フランス外交史、ヨーロッパ・アジア関係。
主著:『複数のヨーロッパ―欧州統合史のフロンティア』(北海道大学出版会、2011年、共著)、『戦後アジア・ヨーロッパ関係史』(慶應義塾大学出版会、2015年、共著)、「EC/アセアン関係の制度化 1967-1975年:EU―アジア関係の一起源をめぐって」『国際政治』第182号(2015年)(日本国際政治学会、第9回奨励賞受賞)
【目次】
序 章
第一章 第二次世界大戦後ヨーロッパ統合におけるフランス
――海外領土の位置付けを中心に
第二章 欧州経済共同体設立交渉とフランス
――海外領土の加入を中心に(一九五五-一九五七年)
第三章 欧州原子力共同体(ユーラトム)設立交渉とフランス
――海外領土の加入を中心に(一九五五-一九五七年)
第四章 欧州自由貿易圏構想とフランスの対応
――海外領土・国(PTOM)問題を中心に(一九五六-一九五八年)
第五章 ローマ条約の始動
――発効、関税同盟第一段階始動における動揺・確立とその後
終章
【書評・紹介】
●『史学雑誌』(第129編第4号)、評者:池田亮氏(東北大学)
●『現代史研究』第65号(2019年)、川嶋周一氏(明治大学)
●『歴史と経済』第246号(第62巻第2号、2020年1月)、評者:石山幸彦氏(横浜国立大学)
●『政策創造研究』(関西大学)第14号(2020年)、中屋宏隆(南山大学)
●『日仏政治研究』第15号(2021年)、小川浩之氏(東京大学)
●『国際政治』203号(2021年)、評者:鳥潟優子氏(同志社女子大学)