経時と堆積の自治――新潟県中越地方の自治体ガバナンス分析

箕輪允智 著
ISBN:978-4-905497-72‐1、A5判上製、390頁、本体価格:4,800円、2019年刊

戦後日本の自治体はどのように治められてきたのか。田中角栄の地盤であった、新潟県の柏崎・三条・加茂・栃尾の4市を分析対象として論じる。


【著者】箕輪允智(みのわ・まさとし)
東洋大学法学部准教授
1982年新潟県加茂市生まれ。国際基督教大学教養学部卒業、東京大学公共政策大学院修了、東京大学大学院法学政治学研究科修了、博士(法学)。
(一財)自治研修協会研究員、流通経済大学法学部講師などを経て、現職。
主な論文に、「自治体政策志向分析の方法」(『流経法学』27号、2015年)、「衛星都市自治体の行財政過程――東京周辺衛星都市のガバナンス分析から」(『東洋法学』61巻1号、2016年)など。


 【目次】 
序章 自治体ガバナンスと分析方法

第1 章 独立自尊と多元的自治の展開――新潟県三条市のガバナンス動態
 第1 節 三条市の社会経済秩序
 第2 節 三条市政をめぐる政治秩序
 第3 節 小括

第2 章 資源に踊らされる自治――新潟県柏崎市のガバナンス動態
 第1 節 柏崎市の社会経済秩序
 第2 節 電力と柏崎
 第3 節 柏崎市政をめぐる政治秩序
 第4 節 小括

第3 章 縮小する地域産業と恩顧主義的自治の展開――新潟県栃尾市のガバナンス動態
 第1 節 栃尾市の社会経済秩序
 第2 節 栃尾市政をめぐる政治秩序
 第3節 小括

第4 章 加齢する自治――新潟県加茂市のガバナンス動態
 第1 節 加茂市の社会経済秩序
 第2 節 加茂市政をめぐる政治秩序
 第3 節 小括

終 章 自治体ガバナンスの個性


【書評・紹介】
●『朝日新聞』新潟版(2019年3月6日)
●『自治体学』(33-2、2020年3月)、評者:松本克夫氏・ジャーナリスト