引き留められた帝国――戦後イギリス対外政策におけるヨーロッパ域外関与、1968〜82年

篠崎正郎 著
ISBN:978-4-905497-83‐7、A5判上製、293頁、本体価格:4,500円、2019年刊

イギリスはなぜ世界への関与をつづけたのか?戦後、イギリス帝国が解体し、国力が衰退していくなかで、世界とどのようにかかわってきたのか。


【著者】篠﨑正郎(しのざき・まさお)
1980 年愛媛県生まれ。京都大学法学部卒業。防衛大学校総合安全保障研究科前期課程・後期課程修了。博士(安全保障学)。現在、航空自衛隊幹部学校教官。専門は、イギリス外交史、イギリス帝国史。


【目 次】
序章

第Ⅰ部 前史―「世界的役割」の歴史的変遷
 第一章 イギリス帝国維持の試みと挫折、1945~56年
 第二章 脱植民地化と経済停滞のなかでの対外関与、1957~68年

第Ⅱ部 「スエズ以東」関与の再編と撤退
 第三章 東南アジアにおける防衛体制の再編、1968~71年
 第四章 イギリス軍の撤退とペルシア湾岸の安全保障、1968~71年
 第五章 イギリス=コモンウェルス関係の変動、1972~74年
 第六章 「スエズ以東」からの撤退、1972~75年

第Ⅲ部 ヨーロッパ域外関与の模索
 第七章 イギリス帝国喪失後のNATO域外関与、1976~79年 
 第八章 イラン革命後の対中東政策、1979~81年
 第九章 ノットの防衛改革における海軍削減、1981年
 第一〇章 フォークランド紛争と遠方展開能力、1982年
終章


【書評・紹介】
第6回日本防衛学会猪木正道賞 奨励賞受賞≫
●『戦略研究』(第27号・2020年10月)、評者:小川健一氏
●『防衛学研究』(第63号・2020年9月)、評者:伊藤頌文氏
●『軍事史学』(第56巻第1号・2020年6月)、評者:池田直隆氏
●『国際安全保障』(第48巻第1号・2020年6月)、評者:菅原健志氏
●『外交』(2020年3・4月号)
●『歴史群像』(2020年4月号)