旧植民地を記憶する――フランス政府による〈アルジェリアの記憶〉の承認をめぐる政治

大嶋えり子著
ISBN:978-4-910590-01-1、A5判上製、260頁、本体価格4,000円、2022年刊


【著者】

大嶋えり子(おおしま・えりこ)
1984年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。博士(政治学)。現在、金城学院大学国際情報学部講師。専門はフランス政治、国際関係論。
著書に『ピエ・ノワール列伝——人物で知るフランス領北アフリカ引揚者たちの歴史』(パブリブ、2018年)、共編著に『遠隔でつくる人文社会学知――2020年度前期の授業実践報告』(雷音学術出版、2020年)、『オンライン授業の地平――2020年度の実践報告』(雷音学術出版、2021年)。
 


【目次】
序 章

第1章 戦後における記憶の承認――ホロコースト、奴隷貿易・奴隷制および植民地支配を中心に

第2章 移民統合と国民的結合――フランスにおける政策的背景

第3章 国民的結合を促進する記憶の承認――アルジェリアに関わる記憶関連法

第4章 移民統合を促進する記憶の承認――国立移民歴史館

第5章 承認要請を行う共同体の様態と公的機関による対応――アルジェリア在住フランス人資料センター

補 章 マクロン政権とアルジェリア

終 章

あとがき
初出一覧
参考文献
事項索引
人名索引
 


【書評・紹介】
●『日仏政治研究』第17号(2023年)、評者:剣持久木氏(静岡県立大学教授)
●『外交』(vol.74、2022年7・8月号)新刊案内
『図書新聞』(2022年6月18日号)、評者:松浦雄介氏(熊本大学教授)
『週刊読書人』(2022年4月15日号)、評者:小山田紀子氏(新潟国際情報大学教授)
●『朝日新聞』(2022年4月9日)、評者:藤野裕子氏(早稲田大学教授)