政治学の運命——高畠通敏・佐々木毅・三谷太一郎の政治学(2025年6月刊行予定)

都築勉 著
ISBN:978-4-915090-29-5、四六判並製、300頁、本体予価:2,700円

 

高畠通敏、佐々木毅、三谷太一郎という、「日本の政治学の歴史の中で、新しい時代を切り開く新しい政治観を作り上げた」政治学者の著作を丹念に読み込み、その全体像に迫る。
小野塚喜平次、吉野作造、南原繁、丸山眞男、京極純一を取り上げた『おのがデモンに聞け』の〝続編〟!


【著者】
都築 勉(つづき・つとむ)
1952 年、東京生まれ。1985 年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、信州大学教養部専任講師。1988 年、同助教授。1995 年、同経済学部助教授。1997 年、同教授。2018年、同名誉教授。
著書に『戦後日本の知識人─丸山眞男とその時代』(世織書房、1995 年)、、『政治家の日本語』(平凡社新書、2004 年)、『政治家の日本語力』(講談社+ α文庫、2009 年)、『丸山眞男への道案内』(吉田書店、2013 年。補訂普及版、2025 年)、『丸山眞男、その人』(世織書房、2017 年)、『おのがデモンに聞け─小野塚・吉野・南原・丸山・京極の政治学』(吉田書店、2021 年)など。



【目次】
まえがき
第1章 高畠通敏における「市民の政治学」
 はじめに――戦後政治学の最終走者
 1 歩く戦後思想史のような人
 2 衝撃のデビュー作二つ
 3 六〇年安保からベ平連まで――『思想の科学』の時代
 4 運動と現場の政治学
 5 政治改革批判
第2章 佐々木毅と政治学の運命
 はじめに――佐々木政治学の画期性
 1 政治学史への関心
 2 現代アメリカの思想と政治
 3 現代日本の思想と政治
 4 政治学原論へ
第3章 三谷太一郎における歴史の消去
 はじめに――三谷政治史学の特質
 1 原敬の政治指導
 2 思想家吉野作造
 3 昭和戦前期の政治と軍事と思想
 4 吉野作造と丸山眞男
終 章 誰のための政治学か――結びに代えて
あとがき
主要人名索引